袷(あわせ)に、ひとえ、夏の薄もの。季節に合わせ変化するワードローブは、着物なればこその楽しみ。けれどそれに伴う帯揚げ選びは、意外に難関。四季も、合わせる着物の素材も、すべて軽やかに乗り越えて、堂々と、しかも安心して使える一枚はないものか。「実は、小物に季節感を求めるようになったのは近年のこと。昔の映画の中では、薄ものに絞りの帯揚げを合わせていたりして、いまよりずっと自由だったんです。とはいえ夏は見た目に涼しげな方がいいし、冬は素材感がある方がしっくりくる。いいとこ取りの一枚をぜひ、つくりましょう」 秋月さんが白羽の矢を立てたのは、京都の白生地専門店「三浦清商店」の生地と染め。色は100枚以上の帯揚げを所有する秋月さんが四季を通じて使うものの中から厳選したとあって、これさえあればもう何も悩む必要なし。初心者はもちろん、上級者も鬼に金棒だ。 <オールシーズンの理由> 1.「織り」に注目! 美しいストライプの秘密は、上品に透ける部分と組織が密な部分を交互に織り出すことで表現したもの。袷の季節は"柄"を楽しむ気分で、春夏は"透け感"を生かして爽やかに。 2. 厳選の定番カラー スタイリストの秋月さんが、"シーズンレスないい色"を徹底追求。着物も木綿やゆかた、麻、絽(ろ)、紬(つむぎ)、小紋など幅広く合わせられる。 3.絶妙な厚さとハリ "ほっこり""すっきり"といった帯揚げの印象を、大きく左右する要因の一つが生地の厚さ。季節を問わないだけでなく、テクニック不要できれいに結べる生地のハリ感も特徴。 [青藍(せいらん)] コーディネートの引き締め役。パステルカラーを大人っぽく着たい日や、黒や焦げ茶になじませてもクール。 [霞(かすみ)色] きれいな色に合わせても浮かず、暗い色の抜け感づくりにも一役。レフ板のように顔色を明るく見せてくれる。 [青磁]帯や着物の色を上手に拾って、洗練度を上げてくれるお助けカラー。グレーやベージュ、濃色に差しても。 [栗梅茶]独自の織りの効果で盛夏の薄ものや麻帯も涼しげに。ほっこりカラーの出番が増える秋冬にはもちろん大活躍。 [銀鼠]カッコいい系もフェミニン系も、ほとんどの着物ときれいにまとまるシーズンレスカラー。1枚あれば憂いなし。 [蘇芳] 淡色の着物に差し色として効かせることも、濃色の着物になじませることもできる、深みのある"大人の赤"。秋冬はもちろん、淡色や藍色が多くなる夏のコーディネートに効かせても新鮮。 [砂色] 合わせる着物や帯によって、ミルクティーのようなイメージで甘めにも、グレーを響かせてクールにも味つけできるひねりのある色。明るさとニュアンスをコーディネートに加えてくれる。
7,242円
私の確認不足でしょうか、綸子と思って注文したら、縮緬でした。 薄いグレーの色味を購入しました。使い勝手はよさそうです。
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